Telestream、2014 NAB Showの出展概要を発表


 

 Telestreamは、4月7〜10日に米国ラスベガスで開催される2014 NAB Showで、エンタープライズクラス・ソリューション「Vantage」の新製品3種類とデスクトップアプリケーションの新製品「Switch」の出展を行う。併せて、2013年夏に同社が買収した、キャプション作成ワークフローの業界リーダー、CPCのアプリケーション「MacCaption」と「CaptionMaker」も展示される予定。

 同社ブースでは、トランスコードおよびファイルベースワークフロー・オートメーションで定評のあるVantage製品群を中心にデモンストレーションが行われ、HEVC.x265エンコーディング、4Kサポート、そしてLightspeed K20サーバーを用いてGPUを使ったファイル処理の高速化を、実際に体験することができるとのこと。

出展される主な新製品は、以下の通り

■TrafficManager
 Vantageプラットフォームで機能するTrafficManagerは、各広告シンジケートから配信されるコマーシャル素材ファイルを取り込んで判別し、スポンサー、地域、キャンペーンなどのルールに則った配信などの処理をすべて自動的に行うパッケージ。コマーシャル挿入またはオンエア配信サーバーとの連携はもちろん、ラウドネス修正、フォーマット変換等も自動化し、内容別に処理することも可能な、受信から送信までを取り仕切る、エンド・ツー・エンド・ソリューションを構成する。

■PostProducer
 TrafficManagerと同じくVantageプラットフォームで機能するPostProducerは、似通った素材を繰り返し同じプロセスで編集・レンダリングしなければならないような場面で威力を発揮する、アッセンブリーエンジン。あらかじめユーザーテンプレートを用意することによって、ビデオ、グラフィック、テロップなどからなる複数レイヤーのコンポジションを自動的に作成します。数多くの異なったメッセージングを配信先に合わせて用意しなければならない場合も、最小限の人手とコストで対応する。

■Vantage Cloud
 NAB Show後に正式リリースを控えているVantage Cloudサービスは、自動メディアトランスコードおよびびプロセッシング、解析・QC、配信用パッケージングなど、Vantageの持つすべての機能を、Amazon Web Serviceなどのクラウドベースインフラ上で運用することを可能にする。すでに物理的サーバーで運用しているVantageサービスキャパシティーを、需要の起伏に合わせて迅速・柔軟に対応できるようになる。

■Switch
 新製品のSwitchは、1つのアプリケーションであらゆるメディアの再生、検査、修正を可能にするマルチプラットフォーム・プレイヤー。MOV、MP4、MKV、MXF、GXF、MPS、MTS、その他メディアフォーマットの高品質な再生ができるだけでなく、内蔵するインスペクター機能でオーディオチャンネル属性、アスペクト比、ビットレート、エンコーディングフォーマットなどを調べることができる。エキスポート・モードに切り替えればメディアのトリム、スケール、クロップ、アスペクト比の変更、オーディオトラックの変更、スピーカー割り当ての変更、コーデックとフォーマットの変換までを可能にする。なお、同製品は2014 NAB Show後に正式リリースされる予定。

■その他の出展製品 

  1. クローズドキャプションとテキストテロップデータ処理用アプリケーション、MacCaptionおよびCaptionMaker
  2. VantageにおけるHEVC/H.265エンコーディングと4Kサポート、x265コーデックを用いた高品質なH.265出力、Lightspeed K20サーバーでのGPU・CPU併用データプロセッシングの高速化、16ビット4:4:4:4ビデオデータ処理など
  3. Wirecast 5を用いたライブストリーミングデモンストレーション、x264コーデックを用いた高品位ライブストリーミング出力
  4. Pipeline HDを用いたリアルタイムネットワークビデオキャプチャとプレイアウト、Pipeline Replay マルチチャンネルライブビデオ解析
  5. ポストプロダクションおよびニューメディア向けマルチプラットフォームメディアワークフローアプリケーション Episode

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