NTSC

図1 色副搬送波を含むNTSC信号波形の一例。本来は3色(3刺激値)あるアナログのカラー映像を、1本のケーブル、または1ch分の電波帯域で伝送するNTSC方式では、刺激値に輝度、彩度、色相の3要素を使用する。白い点線で示す輝度信号が、3.58MHzの色副搬送波(サブキャリア)で振動しており(緑線)、振動の上下端の中心付近が輝度値を、振動の振幅が彩度となり、色相は同期信号の1つであるカラーバーストの延長線とサブキャリアの位相(水平方向の位置関係)のズレで表現される。位相は60°回るごとに赤、黄、緑、シアン、青、マゼンタと推移して、360°回ると元に戻る。ただし位相のズレが0°となる基準点の色は、黄色から13°緑側に回った黄緑色となる