ソニー、XDCAMメモリーカムコーダーPXW-X160を発表
ソニーは、6月4日、1/3型フルHD Exmor 3CMOSイメージセンサーと、新開発の広角26.0mm、光学25倍のGレンズを搭載したハンディタイプのXDCAMメモリーカムコーダーPXW-X160を発表した。同製品は、先月発表されたXDCAMメモリーカムコーダーPXW-X180(関連記事)からWi-Fi機能を除いた廉価版に位置付けられ、イメージセンサーやレンズ、対応記録フォーマットなど、Wi-Fi機能以外はPXW-X180と基本的に同様の仕様となっている。
なお、今回のPXW-X160の発表に合わせ、PXW-X180の発売日と価格も発表された。それによると両製品とも発売は2014年8月21日予定。価格はPXW-X180が¥60万(税別)、PXW-X160が¥48万(税別)になるとのこと。
PXW-X160およびPXW-X180は、MPEG HD422(50Mbps)の対応に加え、10ビットサンプリングのXAVC記録にも新たに対応しているほか、MPEG HD4:2:0、AVCHD、DVCAMの各種記録フォーマットにも対応している。対応する記録メディアは、業務用SxSメモリーカードのほか、同梱のアダプターを介して、XQDカード、SDカード、メモリースティックPROデュオを本体に搭載された2つのSxSメモリーカードスロットに挿すことができるため、用途に合わせて記録フォーマットや記録メディアを選択することが可能となっている。
またレンズ周りでは、ズーム、フォーカス、アイリスの独立したマニュアルコントロールリングを装備しており、フォーカスリングにはオート制御とフルマニュアル操作を切り替えできる前後スライド機構を搭載し、オートフォーカスに加えてフォーカス指標に連動したマニュアルフォーカスコントロールが可能となっている。
加えて大きな特徴として、同社の業務用カムコーダーとしては初めとなる、可変型のNDフィルター機能の搭載が挙げられる。電子制御により濃度を変えられる新しいフィルターディバイスの開発により、簡単なダイヤル操作により1/4〜1/128の値で連続的に設定変更が可能となっている。
なお同社によると、従来のハンディカムコーダーのラインナップで、XDCAMメモリーカムコーダーPMW-160が位置していた部分がPXW-X180に、NXCAMカムコーダーHXR-NX5Jが位置していた部分がPXW-X160に置き換えられるとのことである。
- 撮像素子:1/3型Exmor CMOSイメージセンサー3板式
- 有効画素数:総画素241万/有効画素207万
- ズーム比:光学25倍、電動/手動切替式
- 内蔵フィルター:クリア、1/4〜1/128連続可変方式
- 外形寸法:幅180×高さ190×奥行328mm(突起物含まず)
- 質量:約2.58kg(本体のみ)、約3.04kg(レンズフード、アイキャップ、バッテリー「BP-U30」含む)
- 発売:2014年8月21日
- 価格:¥60万(PXW-X180/税別)、¥48万(PXW-X160/税別)
- 問い合わせ先:ソニー・業務用商品相談窓口 TEL 0120-788-333
- URL:http://www.sony.jp/xdcam/