殿の天晴れ!ワンダフルプロダクツ・第5回
ドーム映像向けにテスト撮影
自ら熱気球を操縦する航空写真家として有名な、ダウンロードフォトの八戸耀生氏から、9月23日に札幌青少年科学館でプラネタリウム研究会があるので、それまでにドーム向けの映像をテスト収録し、そこで試写&プレゼンを行いたいので協力してほしいと要望をいただき、急遽有志を募って北海道に行ってきました。
メンバーは、360パノラマVideoの研究をアグレッシブに行われていらっしゃる井上勝彦氏とStereoeye代表ステレオグラファーの関谷隆司氏が、遠方より駆けつけて来て下さいました。ドーム映像は、従来円周魚眼を使用して撮るものと決まっておりましたが、一眼+円周魚眼で撮影するとどうしても周辺が甘くなり、奇麗に撮影するには、それなりのノウハウが必要となります。そこで、なんとかしてもっと違った手法でおもしろいものが撮れないかと模索するためにわざわざ遠方よりご参集していただいたのです。
まずは、360パノラマVideoで収録して任意の半分だけ使用するのはどうか? 3Dで収録したものをドーム前方にそのまま大きく配置して映写してみてもおもしろいのではないか? と思い、今回このようなエキスパートにご足労をいただいて、なにがおもしろい映像になるのかテスト収録してきました。結果は、限られた少ない時間でいろいろとトライしてみましたが、ハードルは高くまだまだ解決しなければならない技術的な問題が山積している状態ですが、レポートいたします。
熱気球に乗って収録
まずは、八戸氏の友人である中標津町の竹下豊さんのご好意により、熱気球をお借りして上空より360パノラマVideoと3D映像を収録してみました。
農業機械を360パノラマVideoと上空より3Dで収録
同じく中標津町の竹下豊さんの農場で目に付いた農業機械を360パノラマVideoと3Dで収録してみました。360パノラマVideoは、ELMOのMS-1を4台、トラクターに搭載して収録。3Dは、マルチコプターに3DデジタルHDビデオカメラレコーダーHDR-TD10を搭載して上空より収録してみました。
観測所で360パノラマVideo
日本で最も小惑星を発見しており、星の分野ではとても有名な円館金さんの網走郡津別町にある観測所で360パノラマVideoを収録してみました。星空は後処理で360パノラマVideoと合成するために円周魚眼を使用して別途収録しました。
■テスト3D動画
①熱気球が離陸するまでを3Dタイムラプス撮影したもの(Hot-air balloon taking off at Nakashibetsu Japan – in S3D timelapse)
②熱気球からGoPro3 Dual HEROで3D撮影したもの(Hot Air Balloon – GoPro3 Dual HERO test shoot in 3D)
③マルチコプターに搭載したソニー TD10で農業機械を上空より3D撮影したもの(Farm machines in S3D)
■テスト360パノラマVideo
テスト360パノラマVideoは、まだ仮編集の状態ですが、マウスを左ドラッグで上下左右視点変更、ホイールでFOV変更ができます。右クリックで投影方法も選べます。解像度&フレームレートは、web用に2048×1024/30pに落としてあります。
①熱気球からELMOのMS-1を4台で360パノラマVideo収録したもの
http://v-galleries.com/Video_files/360VR/360VR_Balloon-004/index.html
②観測所で収録した360パノラマVideoに円周魚眼を使用して別途収録した素材を合成したもの
http://v-galleries.com/Video_files/360VR/360VR_Telescope3/index.html
ライブ&イベント産業展でぐるり動画LIVE
ライブやイベント開催に必要なあらゆるサービス・製品が一堂に集まる総合見本市となる第1回 ライブ&イベント産業展が7月9日より11日まで東京ビッグサイトで催され、そこで株式会社ユニモトの提案する新しい動画コンテンツサービスぐるり動画LIVEを拝見してきました。
これは全周カメラで撮影した360°パノラマ映像をライブストリーミング配信するサービスで、視聴者はパソコンやタブレット、スマートフォンのWEBブラウザー上で映像のアングルを変え、自分の見たい方向を見ることができます。
【動画レポート】第1回 ライブ&イベント産業展『ぐるり動画LIVE』
- 問い合わせ先:株式会社ユニモト 担当 佐部(さとり)、小竹(こたけ)
- E-mail:satori@unimoto.jp
- TEL:03-3313-7044