ソニー、4KハンディカムFDR-AX100を発表


 ソニーは、現行機であるFDR-AX1に比べ、体積で約1/4、質量で約1/3の小型・軽量化を図り、手軽に4K/30p映像を撮影できるデジタル4Kビデオカメラレコーダー ハンディカムFDR-AX100の発売を発表した。

 同製品は、XAVCフォーマットを民生用に拡張したXAVC Sを採用しており、4K(3840×2160)/60Mbpsでの撮影に加え、HD(1920×1080)/50Mbpsでの撮影可能が可能となっている。動画圧縮方式はH.264/AVCのLong GOP方式を採用することで映像を高圧縮化し、長時間記録を可能としている。また、HD画質(1280×720)撮影時には、120pでの記録が可能なため(XAVC Sのみ)、後処理を施し24pで再生することで5倍スローの映像として表現することもできる。

 併せて、従来のハンディカムで採用しているAVCHD記録にも対応し、最大28Mbpsの撮影が可能となっている。音声圧縮方式は、リニアPCMでファイル形式はMP4を採用。

 イメージセンサーは、従来のハンディカムで採用しているCMOSイメージセンサーと比べて約4.9倍の受光面積を備えた大型で高感度な1.0型有効約1420万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rを搭載し、暗所でも高画質な4K映像や、レンズ交換式カメラのような美しいぼけのある豊かな映像表現が楽しめる。

 画像処理エンジンには、新世代画像処理エンジンBIONZ Xが採用されており、その高速処理と、同社がこれまで培ってきた技術やノウハウにより、見たままの質感や細部までの描写をより忠実に再現可能となっている。具体的には、エッジやテクスチャーなどに画像を領域分割し、各領域に対して最適なフィルター処理を行う「ディテールリプロダクション処理」や、被写体を分析してノイズ低減を行う「エリア分割ノイズリダクション」などの組み合わせにより、ディテール再現と低ノイズの最適化を実現している。

 レンズには、新開発のZEISS バリオ・ゾナーT*を採用。AAレンズ(advanced aspherical=高度非球面成型)とEDレンズを含む11群17枚のZIESSレンズにより、画面周辺部においても高い解像度を実現する。また、7枚羽根の虹彩絞りにより、美しいぼけのある映像表現も可能となっている。また、最大広角29mm、最大12倍の光学ズーム、そして新機能の全画素超解像ズームにより4Kで最大18倍、HDでは最大24倍ズームまで可能。

 マニュアル操作関連では、フォーカスとズームを調整できるレンズリングが搭載されているほか(切り替えは本体のスイッチで行う)、NDフィルターを内蔵しており、撮影環境に応じてクリア、1/4、1/16、1/64から選択することが可能となっている。また、本体外側にあるマニュアルダイヤルを使用することで、アイリス、ゲイン/ISO、シャッタースピードなどを状況に応じてすばやく調整することができる。

 同製品で撮影したデータのPCへの取り込み、および管理・再生は、同製品付属のソフトウエアPlay Memories Homeによって行える。また、PCから外付けHDDなどのメディアへデータを保存することも可能である(XAVC S動画の外付けHDDへのダイレクトコピーは、2014年夏ごろのファームウェアアップデートにより対応予定)。

 4K映像をフルHDにダウンコンバート出力する機能も搭載され、フルHDテレビでも4Kサンプリングのフルハイビジョン再生が行えるほか、4K映像からフルHD映像を任意の位置で切り出して、フルHDテレビで鑑賞するトリミング再生も行うことができる。

 このほか、有機ELを採用した視認性の高いOLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)や、XAVC SもしくはフルHD対応のAVCHD動画と、共有・転送に便利なMP4動画の同時記録機能、Wi-Fi/NF搭載によるスマートフォンやタブレットとの連動機能(リモート操作や、ハンディカム内の映像や写真をケーブル接続することなくワイヤレスでPCに保存したりできる)なども搭載している。

  • 外形寸法(付属バッテリNP-FV70装着時):幅81×高さ83.5×奥行196.5mm
  • 質量(付属バッテリNP-FV70装着時):915g
  • 価格:オープン(市場推定価格:¥22万前後)
  • 発売:2014年3月14日
  • 問い合わせ先:ソニーマーケティング・買い物相談窓口 TEL 0120-777-886
  • URLhttp://www.sony.jp/handycam/products/FDR-AX100/

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