キヤノン、撮影の効率化を実現する機能拡張ファームウェアを提供
キヤノンは、同社の業務用デジタルビデオカメラ2機種(XF305/XF300)およびCINEMA EOS SYSTEMのカメラ6機種(EOS C500/EOS C500 PL/EOS C300/EOS C300 PL/EOS C100/EOS-1D C)を対象に、機能拡張ファームウエアの提供を行うことを発表した。
これにより、今回同時に発表された業務用カメラ専用リモートコントローラーRC-V100が使用できるようになるほか、EOS C300では、ほぼすべてのEFレンズでデュアルピクセルCMOS AF技術によるコンティニュアスAFが可能になり、EOS C100では映像の常時記録が可能になる。
なお、下記の機能拡張ファームウェアのうち「EFレンズを使用したコンティニュアスAFの追加」のみ有償となる(1台につき¥5万5000、提供方法は、後日同社ホームページにて発表予定)。
機能拡張ファームウェアの詳細
1)EFレンズを使用したコンティニュアスAFの追加(有償)
■対象機種:EOS C300
- デュアルピクセルCMOS AFに対応するファームウエアの更新により、ほぼすべてのEFレンズ装着時に、画面中央の被写体に自動でピントを合わせ続けられるコンティニュアスAFが可能
- コントラストAF信号の補助的な使用により、不要なボケの発生を抑えた安定感の高いAFを実現
- AFロック機能により、あらかじめピントを任意の位置に固定する「置きピン撮影」や、ピント合わせ後に撮影範囲や構図の変更が可能
2)常時記録モードの追加(無償)
■対象機種:EOS C100
- カメラ本体で行う録画開始・終了操作にかかわらず、「常時記録モード」の開始から終了までの映像をすべて記録することができ、映像の撮り逃しを防止
- カメラ本体で行った録画開始・終了操作の時刻をデータとして記録
- 他社製のアプリケーションを使用することで、カメラ本体で行った録画開始・終了操作による記録順で動画ファイルをリストアップすることが可能。2月25日時点での動作確認済み製品はGrass ValleyのEdius Pro 7(動作を保証するものではない)
3)リモートコントローラーへの対応(無償)
■対象機種:XF305/XF300/EOS C500/EOS C500 PL/EOS C300/EOS C300 PL/EOS C100
- 業務用カメラ専用リモートコントローラーRC-V100を使用することができるようになり、カメラ本体から離れた場所で映像の露出やホワイトバランスなどの設定・調整が可能(カメラ本体の「REMOTE端子設定メニュー」でRC-V100を選択する必要がある)
4)レンズ周辺光量補正への対応機種の拡大(無償)
■対象機種:EOS C500/EOS C300/EOS C100/EOS-1D C
- 新たにEFシネマレンズ1機種、EFレンズ1機種の装着時にも、レンズの光学特性に起因する周辺光量不足を補正することが可能
- 対応するEFシネマレンズはCN-E35mm T1.5 L F、EFレンズはEF-S55-250mm F4-5.6 IS STM(EOS-1D Cは「CN-E35mm T1.5 L F」のみ対応)
機能拡張ファームウェア提供時期:XF305/XF300;2014年5月、EOS C500/EOS C500 PL;2014年6月、EOS
C300/EOS C300 PL;2014年5月、EOS C100:2014年6月(コンティニアスAFおよび常時記録モードについては提供済)、EOS-1D C;2014年3月
問い合わせ先:キヤノンお客様相談センターTEL 050-555-90004[業務用デジタルビデオカメラ]、050-555-90006[CINEMA EOS SYSTEM]
URL:canon.jp/prodv[業務用デジタルビデオカメラ]、canon.jp/cinema-eos[CINEMA EOS SYSTEM]