池上通信機、超高感度HDTVポータブルカメラHDK-5500を発表
池上通信機は、放送用HDTVドッカブルカメラUnicamHDシリーズのラインナップとして、超高感度HDTVポータブルカメラHDK-5500を発表した。同社では、放送局をはじめ、プロダクション、CATV、公共施設などへ積極的に販売を展開していくとのこと。
UnicamHD HDK-5500は、同社独自の放送用カメラのノウハウと先進の技術を融合し、超高感度と高画質を両立した超高感度HDTVカメラシステムである。新開発の高速マルチサンプリング型超高感度CMOSセンサを採用したことで、最低被写体照度0.001 lx/F1.4を実現している。月明かり程度の撮影でも照明を使用することなく、フル動画による鮮明なカラー映像を実現しており、蓄積型の感度アップとは異なり、動いている被写体もブレがない映像で表現が可能となっている。
さらに、日中の撮影でも通常の放送用カメラと同様に使用できるため、夜間専用カメラとしてではなく、報道やドキュメンタリ番組での昼夜連続撮影、動物の生態観測などさまざまなシチュエーションで活用可能である。
UnicamHDシリーズのドッカブルスタイルを踏襲しているため、ファイバアダプターやトライアックスアダプター、カメラアダプターなど、運用にあわせて組み合わせることができるほか、撮影時のフォーカス調整をサポートする「フォーカスアシスト機能」や、対応レンズの補正データを取得し、レンズのズーム、フォーカス、アイリスの位置情報からレンズの色収差を自動補正する「レンズ色収差補正機能」など多彩な機能も搭載されている。
なお同製品は、ラスベガスコンベンションセンターで開催される2014 NAB Show2014に出展される予定。
- 走査方式:1080/59.94i、1080/50i
- 撮像素子:2/3型 3CMOS
- 感度:F22 2000 lx(反射率:89.9%)
- 最低被写体照度:0.001 lx/F1.4、+78dB ゲインアップ時(理論値)
- S/N:56dB以上
- フィルター:ND;100%,25%,6.2%,1.6%、ECC;3200K,4300K,6300K,8000K
- 変調度:60% 520TVL(1080i方式での18MHz)
- 限界解像度:700TVL(typ.)
- 外形寸法:幅約138.5×高さ270×奥行337mm(突起部含まず、FA-55含む)
- 質量:カメラヘッド;4.5kg、2型VF;2.1kg
- 消費電力:カメラヘッド;20W(本体のみ)、2型VF;6W
- 価格:オープン
- 販売:2014年6月
- 問い合わせ先:池上通信機・営業本部 放送第1営業部 TEL 03-5748-2221
- URL:http://www.ikegami.co.jp/index.html