ソニー、XDCAM HD422カムコーダーおよび、レコーダー新製品3機種を発表
ソニーは、2/3型IT型CCDを搭載し、S/Nの向上(62dB)など高画質化を実現したXDCAM HD 422カムコーダーPDW-850と、2/3型FIT型CCDを搭載したPDW-750を発売の発売を発表した。併せて、3層(100Gバイト)、4層(128Gバイト)の大容量プロフェッショナルディスクに対応し、XAVC HD記録にも対応した、XDCAM HD422レコーダーPDW-HD1550も発表された。
■PDW-850
2/3型220万画素プログレッシブCCDと高性能な信号処理LSIの搭載により、S/Nの向上(62dB)、高解像度化、スミアレベルの低減など、高画質を実現したXDCAM HD 422カムコーダー。電気・メカ部品の見直しや最新のLSIを搭載した回路の再設計により、従来機PDW-F800/700と比べて−0.1kgの軽量化と−3Wの低消費電力化を実現している。
有効画素960(H)×540(V)×3(RGB)の高解像度3.5型カラーLCDモニターを搭載しており、カメラ画、再生画の確認のほか、オーディオモニター、メニュー表示、各種サムネイルなどを表示を行うことが可能となっている。
HD/SD-SDI、コンポジット入力に対応するプールフィード機能を搭載しており、外部カメラなどの入力信号を本機で記録できるほか、スタンダードガンマ6種類に加えて、シネマライクなハイパーガンマ4種類をプリセットするなど豊富なガンマカーブに対応している。また、ユーザーが作成したガンマカーブをカムコーダーに読み込ませて使用することも可能。
このほか、レンズのエクステンダーと組み合わせて使うことも可能な、最大4倍のデジタルエクステンダー機能、水/垂直方向の補正により、収差補正対応レンズ使用時に倍率色収差を補正する収差補正機能、RECスタート/ストップを繰り返しても、1つのクリップとして記録することができるクリップコンティニュアスREC機能など、さまざまな撮影シーンに対応した機能が搭載されている。
- 撮像素子:2/3型 3CCD 有効画素数1920×1080
- 感度:F11
- S/N:62dB
- 内蔵フィルター:NDフィルター(素通し、1/4 ND、1/16 ND、1/64ND)、CCフィルター(A;クロスフィルター、B;3200K、C;4300K、D;6300K)
- 映像記録フォーマット:MPEG HD422(50Mbps)、MPEG HD;HQ(35Mbps)/SP(25Mbps)、MPEG IMX(50Mbps)、DVCAM(25Mbps)
- 音声記録フォーマット:MPEG HD422;4ch/24bits/48kHz、MPEG HD;4ch/16bits/48kHz、MPEG IMX;4ch/24ビット/48kHzまたは4ch/16ビット/48kHz、DVCAM;4ch/16ビット/48kHz
- 外形寸法:約幅124×高さ269×奥行332mm
- 質量:約4.2kg(本体のみ)
- 発売:2014年10月
- 価格:¥320万(税別)
- URL:http://www.sony.jp/xdcam/products/PDW-850/
■PDW-750
2/3型220万画素FIT型CCDを搭載し、感度F10、S/N 57.5dBを実現したXDCAM HD 422カムコーダー。従来機PDW740と比べて−0.4kgの軽量化と−4Wの低消費電力化を実現している。
なお、搭載されている撮像素子や、内蔵フィルター、対応している記録フォーマットなどがPDW-850と異なっているが、その他の機能に関しては、ほぼPDW-850と同等のものとなっている。
- 撮像素子:2/3型 3CCD(FIT) 有効画素数1920×1080
- 感度:F10
- S/N:57.5dB
- 内蔵フィルター:NDフィルター(素通し、1/4 ND、1/16 ND、1/64ND)
- 映像記録フォーマット:MPEG HD422(50Mbps)、MPEG HD;HQ(35Mbps)/SP(25Mbps)
- 音声記録フォーマット:MPEG HD422;4ch/24bits/48kHz、MPEG HD;4ch/16bits/48kHz
- 外形寸法:約幅124×高さ269×奥行332mm
- 質量:約3.9kg(本体のみ)
- 発売:2014年7月
- 価格:¥420万(税別)
- URL:http://www.sony.jp/xdcam/products/PDW-750/
■PDW-HD1550
3層(100Gバイト)と4層(128Gバイト)の大容量プロフェッショナルディスクに対応し、長時間記録が可能となった。また、記録フォーマットは、MPEG HD422(50Mbps)などのXDCAMフォーマットに加え、XAVC HDビデオフォーマット(100Mpbs)にも対応している(別売のXDBK-106が必要)。そのほか、MPEG IMX (50/40/30Mbps)、DVCAM(25Mbps)にも対応している。
長時間記録およびXAVC HDに対応することで、報道制作(MPEG HD422)に加え、高品位な番組制作(XAVC HD)にも活用の場を拡げるほか、SxSリーダーライター「SBAC-US20」を同製品につなぐことで、SxSメモリーに収録された映像をプロフェッショナルディスクにコピーすることも可能となっている。撮りためた映像をメモリーに比べ安価なディスクにコピーすることで、持ち運びやバックアップメディアとしての利便性に寄与する。
広く普及しているVTR機器と同様の、ジョグ/シャトルダイヤルを装備し、−2〜+2倍速(XAVC HDは−1〜+2倍速)でフレーム精度での映像確認が可能となっているほか、RS-422 9ピン端子に対応することにより、従来のリニア編集環境でプレーヤーとして、ノンリニア編集機へのSDIインジェストも可能となっている。さらに、4.3型カラー液晶ディスプレイやモニタースピーカーを搭載し、ロケ先などでも別途モニターを用意することなく、収録映像の確認が行える。
またGigabit Ethernet(1000BASE-T)を搭載しており、FTPによるファイル転送が可能となっている。またFTPだけでなくCIFSプロトコルにも対応しているため、ノンリニア編集機などパソコンにネットワークドライブとして直接マウントし、編集することも行える。
- 電源:AC100V〜240V、50/60Hz、DC 12V
- 消費電力:AC 約100W DC 約12V 約7.5A
- 動作温度:5〜40℃
- 外形寸法:幅約210×高さ約132×奥行約420mm(最大突起含まず)
- 質量:約6.5kg(本体)
- 発売:2014年10月
- 価格:¥250万(税別)
- URL:http://www.sony.jp/xdcam/products/PDW-HD1550/
なお、ソニーはプロフェッショナルディスクの安定供給体制のさらなる強化を目指して、新たに三菱化学メディアに対して、製造ライセンスを供与する契約を締結したことも併せて発表された。
- 問い合わせ先:ソニービジネスソリューション・業務用商品相談窓口 TEL 0120-788-333(フリーダイヤル)、0466-31-2588(携帯電話・PHS・一部のIP電話などフリーダイヤルが利用できない場合)