池上、映像パケット化多重光伝送装置HTR seriesを発売


 池上通信機は、光複合カメラケーブルやダークファイバーなどのファイバーケーブルを活用し、1本のファイバーケーブルで、最大6chのHD-SDI信号の映像信号を多重し効率的に伝送可能な、映像パケット化多重光伝送装置HTR seriesの販売を開始した。同製品は、2013年の東北映像機器フェスティバルごろから各種展示会で参考出展されていたもので、さまざまなブラッシュアップを経て、ついに今回の発売となった。同社では、放送局を初め、プロダクション、CATV、公共施設などを中心に積極的に販売を展開していくとのこと。

 HTR seriesは、ダークファイバーを活用し、最大20kmの双方向伝送を行うことが可能となっている(1芯双方向光トランシーバ使用時)。また、専用アダプター(別売)と光複合カメラケーブルを使用することで、最長1kmの映像・電源の多重伝送が行えるため、電源供給が難しい場所からの送受信も可能である。ライブ中継やスポーツ中継など、さまざまなシーンで複数の非圧縮素材を1本の光回線で伝送することができるため、映像伝送の敷設作業を大幅に効率化することができる。

 また、伝送装置本体となるHTR-100には、IFボード(別売)を2枚実装することが可能。HD-SDI入出力用のIFボードは、4入力(HTR-B151)、4出力(HTR-B152)、2入力・2出力(HTR-B153)の3タイプが用意されているため、運用に応じて、さまざまな入出力の組み合わせを選択することができる。

■HTR-100の主な仕様

  • 光伝送レート:10.3125Gbps 双方向
  • 光トランシーバー:SFP+2個搭載可能
  • 光ファイバー/光コネクター:LCタイプ
  • 光伝送距離:最大10km(標準光トランシーバ使用時)
  • 最大伝送チャンネル数:HD-SDI非圧縮映像 最大8ch(ファイバー2芯利用時)
  • 接続形態:一対向接続、ループ接続
  • インタフェースユニット:2スロット(IFボードを自由に選択)
  • DATAインタフェース:100BASE-TX×1 2点間ブリッジ接続)
  • 映像入出力遅延:200μsec以下
  • 電源入力:DC12V±10%
  • 消費電力:約30W (SDI用ボード2枚搭載時)
  • 外形寸法:幅181×高さ44×奥行255mm(突起部を除く)
  • 発売:2014年6月
  • 価格:オープン
  • 問い合わせ先:池上通信機株・営業本部 放送第1営業部 TEL 03-5748-2221
  • URLhttp://www.ikegami.co.jp/

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