パナソニック、メモリーカード カメラレコーダー P2 cam AJ-PX800を発売

　パナソニックは、8月27日、ネットワーク運用への対応に加え、高画質と機動力、優れたコストパフォーマンスを実現した、メモリーカード・カメラレコーダー“P2 cam”AJ-PX800を、2014年10月15日に発売することを発表した。なお、本体のみのAJ-PX800Gおよび、ビューファインダーAJ-CVF15が同梱されたAJ-PX800GH、ビューファインダーに加えオートフォーカスレンズが同梱されたAJ-PX800GFの3パッケージがラインナップされている。

 　同製品の最大の特徴は、3MOSイメージセンサーを搭載し放送業務用2/3型ショルダータイプでありながら、報道取材現場における高い機動性を発揮する、世界最軽量（2014年7月現在）の本体約2.8kgを実現していることが挙げられる。搭載されたイメージセンサーは、220万画素2/3型MOSセンサーでRGB 3板方式を採用している。フルHD（1920×1080）の高解像度、F12（59.94Hz）またはF13（50Hz）の高感度に加えてS/N比62dBの低ノイズで、豊かな階調性と色再現を実現している。

　また、レンズ自体で補正しきれない周辺部のわずかな色収差（色にじみ）の補正処理するCAC（Chromatic Aberration Compensation）色収差補正、黒ツブレ・白トビを抑え、視覚的に広いダイナミックレンジを可能にするDRS（Dynamic Range Stretcher）、高精度フラッシュバンド検出・補正機能のアドバンスFBCなど、多彩な機能も搭載されている。

　レコーダー部は、番組制作からストリーム配信まで、用途に適した画質とビットレートが選べる、同社独自のプロフェッショナルA/Vコーデック体系“AVC-ULTRA”に標準対応しているほか（すべてのフォーマットをサポートしているわけではない）、HD/SDマルチフォーマットコーデックにも対応。1080/60iのほか、24p、30p、そして720pのマルチHDフォーマットとSD収録が可能となっている。また、59.94Hz/50Hz切り換えにより50i、50p、25pもサポートし、海外向け制作や海外支局運用にも適している。従来のDVCPRO HD/DVCPRO50/DVCPRO/DVコーデック記録にも対応しており、SD（480/576）収録も可能となっている。

　なお、記録メディアとなるP2カードを2枚装填可能なダブルスロット仕様となっているほか、メモリーカードアダプター（別売/AJ-P2AD1G）を用いて、microP2カードの使用も可能である。

　また充実したネットワーク機能も特徴となっている。LAN（Ethernet）端子を標準装備し、有線LANによるネットワーク接続が可能となっているほか、ワイヤレスモジュール（別売/AJ-WM30）を内装することで無線LAN（IEEE 802.11g/n 規格）接続にも対応。ネットワークに接続したPC/Mac、タブレット端末、スマートフォンからプロキシープレビューやカメラリモートなどの機能が利用できる。

　4G/LTE回線によるネットワーク接続にも対応しており、同製品からネットワークサーバーへダイレクトにFTP転送できるため、収録後、素早く局のデスクで編集などが行える。さらに、プロキシー映像のストリーミング送出にも対応し、メモリーカードに記録しながらライブストリーム配信が可能となっている（プロキシー記録をしながらストリーミング送出には非対応）。

• 発売：2014年10月15日
• 価格：￥170万（AJ-PX800G/税別）、￥196万（AJ-PX800GH/税別）、￥218万（AJ-PX800GF/税別）
• 問い合わせ先：パナソニック・システムお客様ご相談センター Tel 0120-878-410
• URL：http://panasonic.biz/sav/p2/aj-px800g/index.html