キヤノン、ニュースタイルHDビデオカメラiVIS mini Xを発売
キヤノンは、自由な撮影スタイルで高画質・高音質の本格的な映像を楽しむことのできる HDビデオカメラiVIS mini Xを、2014年10月16日より発売する。同製品は、「iVIS mini」(2013年9月発売)の後継機種で、趣味を楽しむ自分の姿や、家族・仲間と一緒に過ごす様子を、自由なスタイルで撮影できるHDビデオカメラ。従来機種同様の高画質を継承しながら、大口径のマイクと高容量バッテリーの搭載により、さらなる高音質・長時間撮影を実現。さらに、Wi-Fi機能※1により、撮影した映像をスマートフォンなどのモバイル端末経由で、SNSや動画投稿サイトなどにアップロードすることが可能となっている。
なお、従来機のiVIS miniは、基本的にキヤノンオンラインショップのみで販売されていたが、iVIS mini Xではキヤノンオンラインショップはもちろん、一般店頭での販売も行われる。また、iVIS mini Xの発売に合わせiVIS miniはディスコンとなる。
■自由な撮影スタイルを可能にする基本仕様
iVIS mini Xは、同社の光学技術の粋を集めたワイドアングルレンズの搭載により、動画撮影時には最大で対角約160°(35mm換算16.8mm、MP4での撮影時。AVCHDでの撮影時は対角約150°)、アスペクト比16:9、静止画撮影時では、最大で対角約170°(35mm換算15.4mm)、アスペクト比4:3の広い画角を実現している。
また、広角撮影に加え、画面中央部を切り出して撮影するアップ撮影にも対応するワイド/アップ切り替え機能を搭載。アップ撮影時にも高画素CMOSセンサーの能力を最大限に引き出したフルHD撮影が可能となっている。新たに電子式手ブレ補正に対応(アップ撮影時のみ対応)し、手持ちでのアップ撮影時に見やすい映像記録も可能である。
背面方向に最大約80°、対面方向に最大約90°開く2軸ヒンジタイプのバリアングル液晶モニターの採用により、ローアングル・通常・俯瞰・対面など多様な撮影アングルに対応。さらに、最大で約60°まで自立する内蔵スタンドの併用により、「置き撮り」「自分撮り」などのさまざまな撮影スタイルを楽しむことも可能である。
■さらなる高画質と高音質を実現
本格的な静止画撮影にも対応する約1280万画素の高感度CMOSセンサーと、高性能な映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 4」の連携による「HS SYSTEM」を採用。解像感が高く、暗い室内でもノイズを抑えた高画質な映像記録が可能となっている。さらに、映像の輝度の階調性を最適化し、高コントラストな環境でも白トビ・黒つぶれを抑えた高品位な映像を記録可能としている。
MP4記録に、AVCHD(60i)記録を加えた2種類の映像フォーマットに対応しているほか、直径10mmの大口径ステレオマイクロホンの新たな搭載により、ノイズを「iVIS mini」の約1/6まで低減し、低音から高音まで雑音の影響の少ないクリアな音を記録可能としている。また、リニアPCM記録(48kHz/16ビット/2ch)に対応しているため、データに圧縮などの処理を加えない高音質を実現。原音に忠実な音を記録・再生可能となっている。
このほか、大口径ステレオマイクロホンとコンプレッサー機能の搭載により、小さな音から大きな音まで音量の強弱の再現領域が拡大されているほか、より高音質な録音を実現するため、ライン入力にも対応する「マイク端子」や、音の入力レベルを外装上でダイレクトに調整できる「ボリュームダイヤル」などが搭載されている。
撮影シーンに合わせてマイクの周波数特性や指向性を設定できる「オーディオシーンセレクト」についても、iVIS miniに搭載されていた5つのモードに加え、屋外での音楽イベントに適した「フェスティバル」と会議の記録に適した「ミーティング」、音質を自由に設定できる「カスタム」の3つのモードが追加されている。
■新型バッテリーの搭載やWi-Fi対応により撮影用途を拡大
iVIS mini Xでは、新型バッテリーの搭載により、iVIS miniの約2.5倍にあたる約2時間40分の連続撮影が可能となっている。また、Wi-Fiに対応しているため、スマートフォンなどのモバイル端末経由で、撮影した映像のSNSへのアップロードが可能。さらに、インターネットを経由することで、「CameraAccess plus」をインストールしたスマートフォンやタブレットなどを使用し、外出先などの遠隔地からカメラのリモート操作やライブビュー映像の視聴も可能である。
また、カメラパンテーブル「CT-V1」(別売)に対応し、外出先からスマートフォンを用いてインターネット経由でカメラを左右方向に約200度の範囲でパンニング操作することが可能。同製品の対角約160°相当のワイドアングルレンズと合わせて、360度のほぼすべての視野の動画撮影を可能としている。さらに、同梱のコンパクトパワーアダプター「CA-110」を接続することでカメラへの給電も可能となっている。
■その他の特長
電源スイッチの動きに連動して開閉するメカニカルレンズカバーを内蔵。レンズキャップを着脱する手間を省き、撮りたいときに素早くカメラの起動が可能となっている。また、映像の左右反転が行えるミラーイメージ記録/再生や、1シーンごとに繰り返し再生できるリピート再生機能も搭載している(MP4撮影時)。
ポジション検出機能を「ON」にすることで、撮影時のカメラの回転状況をHVセンサーが自動判別し、再生時に映像が正しい向きになるよう記録。カメラの設置条件にとらわれずに、天井などに逆さまに設置しての撮影も可能となっているほか(MP4撮影時)、MP4撮影時には最大4倍速のファストモーション撮影に対応し、時間の経過とともに変化するシーンを早回しで再生可能となっている。
- 記録媒体:SD(SDHC/SDXC 対応)カード×1スロット
- センサータイプ:1/2.3型 約 1280万画素 高感度CMOSセンサー
- 開放F値/絞り:F2.8/メカニカルシャッター兼用
- フォーカス:パンフォーカス(0.4m〜∞)
- 手ブレ補正(IS):電子式(アップ時のみ)
- 動画記録フォーマット:AVCHD/MP4
- 液晶モニター:2.7型(約23万ドット、静電容量方式タッチパネル)
- 入出力:HDMIミニコネクター、外部マイク入力端子、ヘッドホン端子、USB端子(mini-B、出力のみ)、DC入力端子
- 外形寸法:幅約82×高さ30×奥行109mm
- 質量:約205g(本体のみ)、約240g(バッテリー、カード含む)
- 消費電力:約2.5W
- 発売:2014年10月16日
- 価格:オープン(キヤノンオンラインショップ販売予定価格:¥3万8800/税別)
- 問い合わせ先:キヤノンお客様相談センターパーソナル向けビデオカメラ Tel 050-555-90003
- URL:http://cweb.canon.jp/ivis/lineup/minix/index.html