YouTube Space Tokyo開設1周年を迎え、この1年間の実績を発表
YouTubeが運営する、動画クリエイターのためのコンテンツ制作施設YouTube Space Tokyoが、去る2月15日、オープンから一周年を迎えた。それに先立つ2月14日、同スタジオの過去1年間の実績と今後の展望についての説明会が行われた。併せて新たに開設したスタジオセットを利用したデモンストレーションなども執り行われた。
同スタジオは昨年の2月15日、東京・六本木ヒルズ内に、ロンドン、ロサンゼルスに引き続き、アジア初となるYou?Tubeのクリエイター向け撮影スタジオとしてオープンし、映像、演劇、ビデオブログ、音楽、コメディ、ヘアメイクなど、さまざまな分野で活躍するクリエイターの本格的な映像制作をサポートを目的としている。「学ぶ」、「シェア」、「クリエイト」を大きな特徴として掲げ、各種セミナーなどにより本格的な映像制作を基礎から学ぶ場、クリエイター同士のコラボレーションを後押しするコミュニケーションの場、本格的な撮影機材やスタジオ施設によるクリエイトの場を、クリエイターに提供することで、より魅力あるコンテンツが生み出されることが同スタジオ目指すものであった。
それを受け、この1年で同スタジオで制作されたオリジナル動画は1000本以上を数え、総再生回数は4700万回以上にも上る(2013年2月13日時点)。また、コミュニケーションの場としても、350組以上のクリエーターによるコラボレーションを実現しており、その中には海外のクリエーターとのコラボレーションも数多く含まれているとのこと。
機材・設備面に関しても更新が図られており、1920×1080のフルHDで1000コマ/秒(33倍速)の撮影が可能なVision ResearchのハイスピードカメラのPhantom HD GOLDが導入されたほか、Red Sofa Set、Tatami Set、Beauty Setなどの新たなスタジオセットも構築された(設備・機材の詳細:http://www.youtube.com/yt/space/ja/tokyo.html)。
取材当日、メイク関連動画コンテンツで人気を誇るオーストラリアのクリエイターKim Daoさんを迎えた、メイク動画用セットBeauty Setでのデモンストレーションも行われ、マジックミラーの裏側にカメラをセットし、鏡に向かって実際にメイクの手法を解説しながら撮影する様子などを見学することもできた。
[Beauty Setを使用した動画]
今後も同スタジオでは、さまざまな設備を積極的に導入していくほか、日本のクリエイターの世界での活躍を後押しするためのプログラムを実施する予定である。また、さまざまなジャンルのコンテンツが同スタジオで日々生み出されているが、今後ドラマやニュース系のコンテンツの充実にも期待しているとのことであった。
YouTube Space Tokyo利用方法詳細:http://www.youtube.com/yt/space/ja/create-tokyo.html