Inter BEE 2014レポート〜アイ・ディ・ケイは、光ファイバーケーブルの端末加工デモを披露
アイ・ディ・ケイは、デジタル化から4K、さらに8Kへと高解像度化が進む映像機器市場に向け、短時間で加工ができて折れにくい、米Cleerline(クリアライン)製のノンストリップ光ファイバーケーブルの販売を11月13日より開始した。
本製品は、専用加工キットの使用によって短時間で光ファイバーの端末加工が可能となっており、Inter BEE 2014のアイ・ディ・ケイ ブースでは、この端末加工のデモンストレーションが注目を集めていた。
扱いやすく端末加工も容易なCleerlineノンストリップ光ファイバー
Cleerlineは、アメリカ・モンタナ州に本社を置き、光ファイバーケーブル・パーツ・加工キットを、システムインテグレーターや施工業者へ販売しているメーカー。
同社のノンストリップファイバー(Cleerline NSF)と呼ばれている光ファイバーは、コアを包むクラッドが特許技術のハイブリッド構造になっていて、一般的な光ファイバーケーブルよりも曲げに強く、高い強度を実現。さらにクラッド外側の保護膜を特殊コーティングすることで、このコーティングが爪で剥離可能となっている。これによって、接着剤や研磨工程が不要になり、特別な技術がなくともツイストペアケーブルのように簡単に端末加工ができる。
端末加工後の光ファイバーケーブルの損失率は、マルチモードで0.3db以内、シングルモードで0.5db以内となっており、アイ・ディ・ケイ製の光ファイバーケーブルと同等の伝送損失範囲内である。安心して現場で加工でき、しかも短時間で可能なので、作業効率の向上や施工コストの削減に大きく寄与できる。
アイ・ディ・ケイでは、Cleerline NSFケーブル(マルチモード、シングルモード)のほか、Cleerline NSFケーブル用コネクター(マルチモード、シングルモード)、Cleerline NSFケーブル加工キットを取り扱う。
加工キットは、光ファイバーケーブルの被覆を切除・切断するためのストリッパー、ケブラーカット用ハサミ、光ファイバーケーブルのコア部を精密にカットする光ファイバーカッター、導通確認をするためのレーザー導通テスター、計4ツールがキャリングバックに収められている。
Inter BEE 2014のアイ・ディ・ケイ ブースでは、そのほかにも光ファイバーソリューションを展示。Thinklogical製の4K対応KVM光ファイバー延長器のほか、アイ・ディ・ケイの光伝送/スイッチ/KVM伝送のソリューションが紹介された。
問い合わせ先:アイ・ディ・ケイ TEL 046-200-0764
URL:http://www.idk.co.jp/products/cleerline/