ソニーが、4Kハンディカムの新製品を発表〜4K/100Mbps記録にも対応
ソニーは、1月14日、4Kハンディカムの新製品2機種を発表した。同社は2015年を “4Kビデオカメラ普及元年” と位置づけており、コンシューマー市場に手軽な4K撮影を可能とする小型軽量・低価格モデルを投入する。
発表されたのは、FDR-AXP35とFDR-AX30の2機種。共に4K撮影(3840×2160/30p, 24p)に加え、空間光学手ブレ補正機能を搭載している。FDR-AXP35はブラックとブロンズブラウンの2色をラインナップ。FDR-AX30はブラックのみ。価格は共にオープンとなるが、市場想定価格としては、FDR-AXP35が¥14万5000前後+税、FDR-AX30は¥13万前後+税。発売はすべて2015年2月22日となっている。
普及モデルながらAX100から進化〜4K/100Mbpa記録も
FDR-AXP35とFDR-AX30は、昨年発売されたFDR-AX100の多くを踏襲しながら普及モデルとして開発されており、基本的な性能面では依然としてFDR-AX100が上位モデルとなる。
イメージセンサーは、FDR-AX100が1.0型(動画時有効画素数1420万画素)なのに対し、FDR-AXP35とFDR-AX30は1/2.3型(動画時有効画素数830万画素)。
またレンズについては、FDR-AX100の光学12倍ズーム・広角29.0mm・絞り羽根7枚に対し、FDR-AXP35とFDR-AX30は光学10倍ズーム・広角29.8mm・絞り羽根6枚である(ちなみにフィルター径は、FDR-AX100が62mm、DR-AXP35とFDR-AX30は52mm)。
そのほか、最低被写体照度も4Kのスタンダード時(シャッタースピード1/60秒)で、FDR-AX100が6 lx、FDR-AXP35とFDR-AX30は9 lxとなっている。
しかし、FDR-AXP35とFDR-AX30は後続モデルとして、FDR-AX100から進化している部分も多い。
1つは、小型軽量化だ。FDR-AX100と体積を比較して、FDR-AXP35は30%、FDR-AX30は35%の小型化を実現。本体質量については、FDR-AX100の約790gに対し、FDR-AXP35が約625g、FDR-AX30は585gとなっている。
また、XAVC S記録の4K記録に100Mbps記録が追加されている(SDメモリーカードへの記録時にはSDXCメモリーカードのUHSクラス3が必要)。
なお、このXAVC S 4K/100Mbpa記録については、FDR-AX100でも2015年3月のアップデートで対応予定となっている。
機能面では、空間光学手ブレ補正機能のほか、顔認識AFを強化して顔と体全体を追尾するロックオンAF機能、内蔵メモリー64Gバイトを搭載。4K動画からの静止が書き出しも本体内で可能となった。
また、マルチアングル動画や動画と静止画の同時撮影ができるマルチカメラコントロール機能を搭載。ハンディカムと、サイバーショットやアクションカム、レンズスタイルカメラなど、最大5台までをWiFiで同時接続し、同時撮影が可能となっている。
たとえば、一度の操作で一斉に撮影のスタート/ストップや、接続した各カメラの映像を切り替えてモニタリングしながら、望遠やワイドのマルチアングル撮影などが可能である。
そのほか、FDR-AXP35には内蔵プロジェクターも搭載されている。
FDR-AXP35とFDR-AX30の相違点については、外形寸法と質量のほかは、ビューファインダーと内蔵プロジェクターの有無のみで、FDR-AX30が割愛モデルとなっている。
価格:FDR-AXP35;オープン(市場想定価格¥14万5000+税)
FDR-AX30;オープン(市場想定価格¥13万+税)
発売:2015年2月22日
問い合わせ先:ソニーマーケティング 買い物相談窓口 TEL 0120-777-886(フリーダイヤル)、TEL 050-3754-9555(携帯電話・PHS・一部のIP電話などフリーダイヤルが利用できない場合)
URL:http://www.sony.jp/handycam/
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201501/15-0114/