ARRIが、軽量小型のオールインワンカメラALEXA Miniを発表
ARRIは、2月24日、4K収録にも対応した新しいデジタルカメラ「ALEXA Mini(アレクサミニ)」を発表した。
ALEXA Miniは、ALEXAシリーズの高画質や堅牢性を継承しつつ、4:3/16:9切り替え式センサー、最大200fpsのハイスピード映像収録、 ARRIRAWカメラ内部収録、 4K UHD ProRes収録など、多彩な機能を軽量小型ボディに凝縮したオールインワンカメラ。従来のALEXAと同様に、ARRIのワークフローで運用できるため、導入後すぐに撮影を開始することができる。
ALEXA Miniは、2015年5月の出荷が予定されており、プロトタイプが米国ラスベガスで2015年4月13〜16日に開催される「2015 NAB Show」にて展示予定となっている。
軽量小型カーボンボディとインターチェンジブルレンズマウント
ALEXA Miniの外形寸法は、幅125×高さ140×奥行185mm(PLマウント時)。このカメラボディには、ARRIカメラの特長である頑丈堅牢性を維持するため、カーボン製の軽量ハウジングや、シーリングされた電子回路などが採用されている。
また、チタン製の堅牢なPLマウントは、センサーマウントと一体成型された構造となっており、大型で重量のあるズームレンズを装着した場合でもフランジバックを精確に保つことが可能。
レンズマウントは、同社AMIRAと同じインターチェンジブル方式を採用しており、 PLマウントのほか、 EFマウントやB4マウントも用意されている。 これらのレンズマウントはユーザーが交換可能な設計となっている。
4K UHD ProResやARRIRAWのカメラ本体/外部レコーダー記録
ALEXA Miniに搭載された4:3/16:9切り替え式センサー(35mmフォーマットARRI ALEV III CMOS)は0.75fpsから最大200fpsまでの収録が可能。4:3アスペクトはアナモフィックレンズでの撮影に最適で、アナモフィック・デスクィーズ機能も内蔵している(4:3モードは、2015年後半に予定されているソフトウェアのアップグレードで対応)。
収録フォーマットとしては、汎用的なProResおよび非圧縮RAWデータであるARRIRAWに対応。カメラ本体のスロットに挿入したCFast2.0メモリーカードまたは専用のCodex(コーデックス)製外部レコーダー(オプション)に収録することができる(ARRIRAWには、2015年後半に予定されているソフトウェアのアップグレードで対応)。
Codexレコーダーは最大4台のALEXA Miniの映像信号を同時に収録することができるため、360°撮影などのマルチカメラ運用に利用することも可能。
ALEXA Miniの映像は他のALEXAカメラとカラーマッチングがなされているので、従来のALEXAと混在使用した場合でも効率的にグレーディング作業を進めることが可能となっている。
価格:未定
発売:2015年5月
URL:
・https://www.nacinc.jp/creative/alexa-mini/(製品情報)
・https://www.nacinc.jp/news/n_20150227_1/(ニュースリリース)
・https://www.nacinc.jp(ナックイメージテクノロジーWebサイト)
・http://www.arri.com(ARRI Webサイト/英語)