ソニー、アクションカムの上位機種 HDR-AS100Vを発表

　ソニーは、同社のウェアラブルデジタルHDビデオカメラレコーダー アクションカムの上位機種として、水しぶきのような細かな動きのシーンやバイク走行時もより高画質な撮影を実現するHDR-AS100Vの発売を発表した。また併せて、HDR-AS100V単体での発売のほか、アクティブなシーンでの利便性をさらに向上させるライブビューリモコンRM-LVR1を同梱したライブビューリモコンキットHDR-AS100VRも発売される。

　同製品は、現行機であるHDR-AS30Vから、画像処理エンジンBIONZ Xの搭載、同製品に最適な高コントラストで色鮮やかな映像を実現する超広角170°の新開発ZEISSテッサーレンズの採用、有効約1350万画素数の裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rを採用、などの刷新が図られている。

　また、新たにHD 50Mbpsのハイビットレート撮影が可能な記録方式XAVC Sに対応。プロフェッショナル用に開発された4K/HDフォーマットであるXAVCを民生用途に拡張したXAVC Sの採用により、水しぶきのような細かな動きのあるシーンも高精細な映像で撮影することが可能となった。

　電子式手ブレ補正機能も強化されており、ブレを抑制する領域をさらに広げることで、歩行時に生じやすい大きなブレに加えて、これまで効果が得られにくかった自転車やバイクの走行時に生じる小刻みな振動による細かなブレの補正効果を現行機比約2.5倍まで高められている。

　現行機であるHDR-AS30Vでは、同梱のウォータープルーフケースの底面にネジ穴が切ってあり、三脚に取り付ける際には、本体をウォータープルーフケースに入れる必要があった。今回発表されたHDR-AS100Vでは、本体自体がJIS IPX4相当の防滴性能を備えているほか、付属の三脚アダプターを使用することで、ウォータープルーフケースやスケルトンフレーム（別売）を使用せずに、三脚を初め各種アクセサリーに取り付けることが可能となっている。なお、付属のウォータープルーフケースに入れることで、水深5mまでの撮影に対応する。

　また、大きな特徴として、ライブビューリモコンと組み合わせることで、最大5台までのカメラの同時操作や画角確認が可能となったことが挙げられる。1台のライブビューリモコンから、複数台のカメラの同時撮影スタート/ストップ、リモコン画面で個々のカメラの画角確認が行えるほか、個々のカメラの動画/静止画モードや接続/非接続ステータス確認などが可能となり、複数の場所にカメラを設置して異なる視点での映像を同時に撮影したい場面での利便性が飛躍的に向上している。なお、ライブビューリモコンキットHDR-AS100VRに同梱されている以外のライブビューリモコンRM-LVR1で複数台を操作する場合は、ユーザーアップデートが必要な場合がある。
　このほか、毎秒120p、または240pで映像を記録できるハイスピード撮影機能の搭載により、なめらかなスロー映像の作成が行えるようになった。SSLOWモードとは異なり、音も合わせて記録できるため、音を活かした等速再生とスロー再生を交えた編集など、印象的な映像も制作可能である（ハイスピード撮影時の記録モードは、1280×720/120p、800×480/240pとなる）。

　迫力ある鮮やかな色合いの「ビビッド」に加え、自然な色合いの「ニュートラル」がカラー設定に新たに追加されたほか、タイムコード記録（XAVC Sで撮影時にソニーのタイムコードのみ使用可能）、日付・時間・シーン番号などの任意の情報（16進数8桁）をユーザービットとして記録できる機能なども搭載されている。

• 外形寸法：幅約24×高さ46.5×奥行81.5mm
• 質量（付属バッテリNP-BX1装着時）：92g
• 価格：HDR-AS100V；オープン（市場推定価格：￥3万3000前後）、HDR-AS100VR；オープン（市場推定価格：￥4万3000前後）
• 発売：2014年3月14日
• 問い合わせ先：ソニーマーケティング・買い物相談窓口 TEL 0120-777-886
• URL：http://www.sony.jp/actioncam/products/HDR-AS100V/